| 網膜血管の病気 |
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網膜出血
種々の形の出血があり、出血の部位と量によって自覚症状が違います。黄斑部に出血すると視力低下が強くなります。若い人では、若年性再発性網膜硝子体出血(イールズ病)などが多く、老人では高血圧動脈硬化および糖尿病性網膜症からくることが多いようです。他には網膜静脈閉塞症や硝子体性網膜浮腫型網膜症などがあります。 |
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糖尿病性網膜症
糖尿病性網膜症は、現代の失明の大きな原因のひとつです。糖尿病によって網膜の毛細血管(動脈と静脈の間をつなぐ細い血管)が傷害されることから始まります。毛細血管が傷害されると網膜に出血が起こったり、網膜がふやけた状態(浮腫)になります。この状態が長く続くと栄養障害を起こして網膜は次第に死んでしまいます。これを単純型網膜症と言い、浮腫の強さによって1〜6期程度に分けられます。初期の頃は進行が遅く、数年から10年以上もかかって徐々に進行します。後期になると急速に視力が悪くなることがあります。
【進展】
経過の遅い単純網膜症に、新生血管が発生することがあります。新生血管が現れると、増殖型網膜症という呼び名に変わりますが、こうなると経過が速くなって大抵の場合、治療しないと数年で失明
してしまいます。
【治療】
網膜は、浮腫(ふやけた状態)が続いて次第に悪化するが、浮腫は毛細血管に傷害があるために出来ます。この毛細血管の傷害は、次の2つの原因で出来ます。
1 糖尿病による血液異常(これは直接、毛細血管を傷害します。)
2 1のため出来た浮腫(これによって栄養障害が起こり、新たに傷害血管が作られます。)
そこで治療としては、1 糖尿病の治療を行って血液成分を良くすることと、
2
傷害毛細血管を消滅 させること の2つになります。
眼科的治療は、レーザー光線やキセノン光線を照射して毛細血管を破壊することが行われます。これを光凝固と言います。
しかし、毛細血管はなかなか凝固されませんし、数が多いと凝固が不可能になります。 |
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網膜静脈閉塞症
網膜の静脈が詰まって、網膜に出血する病気です。初期の出血は網膜への出血で、半年から1年すると新生血管が生じて再出血を起こし、硝子体出血を起こすことがあります。光が網膜に届かなくなるので全体が見えなくなります。視力はなかなか回復しません。
【原因】 高血圧や動脈硬化、血管の炎症などによることが多いようです。
【治療】血栓を溶かす薬(ウキロナーゼ)や、血液の凝固を防ぐ薬(ワーファリン)などを使用します。再出血がある場合には、網膜の悪い部分を、レーザー光線で破壊する光凝固治療を行って再出血を予防します。 |
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イールズ病(若年性再発性網膜硝子体出血)
血管に血管炎が起こって血管がつまったり、新生血管が生えてきて、網膜や眼球内に出血を起こす病気です。眼球内出血のことを硝子体出血と言いますが、この病気は若い人によく出る病気で、硝子体出血を何度も起こしますので、若年生再発性網膜硝子体出血と呼ばれます。硝子体出血が起こると光が網膜に届かなくなって、ひどい場合は急に何も見えなくなります。しかし、この硝子体出血は1〜2週間でひき始めて、見え出すことが多いようです。出血を繰り返している内に、眼底に白い繊維のような組織が張ってきて、この繊維が網膜を引っ張って、破ったり(網膜裂孔形成)、網膜剥離や大出血を起こして失明することがあります。 |
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網膜動脈閉塞症
網膜動脈閉塞症が起こると突然、視野全体あるいは一部が見えなくなります。頻度の高いものではありませんが、目の病気のなかでは最も緊急な治療を要する怖い病気です。疑わしい症状が起こったら、たとえ深夜であっても、一刻も早く眼科医を受珍することが大切です。網膜の動脈の血流が途絶え、急に見えなくなる疾患です。「網膜動脈閉塞症」は、網膜の動脈が詰まる病気で、高齢者、特に動脈硬化や心臓病、糖尿病などがある人に多く見られるものです。網膜の動脈は、網膜に酸素を供給しているため、血流が途絶えると、組織の細胞が酸欠を起こして壊死に至ります。細胞が壊死した網膜は、光を感じることができなくなるので、その部分の視野が欠けてしまいます。
●中心動脈閉塞症
網膜全体に血液を送っている動脈の本幹に閉塞が生じるものです。本幹が詰まると、網膜に酸素が届かなくなるので、電気を消したかのように、いきなり視野全体が暗くなります。閉塞の程度によりますが、そのまま失明に至ることが少なくありません。 |
●分枝動脈閉塞症
本幹から技分かれした、細い動脈に閉塞が起こるものをいいます。閉塞が起こった部位によって、視野の上半分や下半分が見えなくなります。完全に失明することはありませんが、一度失われた視野の回復は望めません。 |
●毛様網膜動脈閉塞症
毛様網膜動脈は、視神経の周囲を走っている細い動脈で、そこに閉塞が起こるものです。視野全体が見えなくなることはありませんが、やはり部分的な視野欠損が起こります。 |
【治療】発症後2時間以内の治療が視力回復のカギを握る網膜の細胞は酸素が欠乏すると、短時間で壊死するので、治療は緊急を要します。症状が起こったら、2時間以内に次の治療を受けることが必要です。治療は、まぶたの上から指で眼球をマッサージしたり、即効性の血管拡張薬の吸入や点滴などを行います。このような方法で血管の内腔を広げて、詰まっているものを血管の先に移動させ、視力障害の範囲を最小限に抑えます。発症後2〜3時間以上経過すると、たいていの場合、視力回復は望めません。ただし、網膜動脈閉塞は極めてまれな病気です。 |
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| 網膜、脈絡膜の炎症 |
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中心性網膜炎
これは、黄斑部が丸く腫れる病気です。黄斑部は物を見る中心ですから、ここが腫れると暗く見えたり、かすんだり、ゆがんで見えたりする部分が出来ます。この腫れは、網膜と脈絡膜との間の色素上皮に小さい裂け目ができて脈絡膜からの水分が網膜の下に溜まってできます。水が溜まっていると網膜の栄養が悪くなります。放置すると、網膜は変性して視力が悪くなったり、網膜にシワができて物がゆがんで見えたりします。
【治療】この漏出点をレーザー光線で光凝固して固めます。だいたい3週間くらいで腫れが引きます。この病気の原因は、はっきり分かりませんが20〜30代の男性の片眼に起こることが多いようです。 |
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硝子体性網膜浮腫型網膜症
初めは、普通の単純型網膜症と同じように、ゆっくりとした経過をとっているのですが、ある日、網膜全体に強い浮腫と多数の小出血斑が出現し、視力が急速に悪くなります。糖尿病性網膜症があって発生する場合には、硝子体が変性して無理やり起こるわけですから、先天的に硝子体と網膜との癒着が強い人にも発生することがあります。この場合は、網膜全体が引っ張られて
強い浮腫や出血が起こります。 |
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| 網膜の変性 |
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網膜色素変性症
網膜色素変性症は、先天性の病気で、夜盲、視野の狭窄、視力低下などの症状が現れます。現段階ではまだ、治療が難しい病気ですが厚生省の特定疾患に指定され、治療法の研究が進められる一方、患者さんの治療費の面でのサポートも行われるようになりました。
【どんな病気?】夜盲、視野狭窄、視力低下が起こる原因不明の難病です。
網膜は、眼底のいちばん内側にあり、外界から目に入る光は、網膜に達することによって物の形や色、光として感じることができます。網膜には杆体という細胞があり、光の明暗を感じ取るために重要な働きを担っています。「網膜色素変性症」とは、網膜の色素上皮層という部分に異常な色素が沈着して、光の明暗を感じる杆体細胞が侵される病気です。詳しい原因はまだわかっていません。さまざまな型の遺伝による病気であることは明らかになっていますが、これも散発的に現れることが多いといえます。いとこ同士の結婚でこの病気がよく出ます。
【主な症状】 網膜色素変性症の主な症状は、夜盲(いわゆる鳥目)、視野狭窄、視力の低下です。夜盲は、光の明暗を感じる杆体が障害され、明るさに対する感度が悪くなるために起こります。網膜色素変性症の患者さんは、明るいところから暗いところに移動した時に、目が暗さに順応できません。また、杆体は網膜の周辺部分に多く、中心部には少ないことから、網膜の周辺部分から徐々に侵され、中心部分に向かって視野が狭くなっていく特徽的な視野狭窄(求心性狭窄)が起こります。視力低下の進み方には個人差がありますが、完全に失明することは、ほとんどありません。これらの症状は、非常にゆっくりと進行することから、なかなか気づかず、多くの患者さんは30歳代、あるいは40〜50歳代になって初めて受診します。また、男女差はなく、両方の目に起こります。
【診断と検査】診断には暗順応、網膜電図などの検査が必要になる網膜色素変性症の診断には、まず、視力検査、眼底検査、視野検査が行われ、確定診断には網膜電図検査、暗順応の検査が行われます。「眼底検査」では、この病気の特徴である網膜の色素沈着を調べますが、まれに、網膜色素変性症であっても色素の沈着が認められないこともあります。
その場合は、網膜電図検査(ERG)が必要です。目に光を当てると、普通は網膜に電位変化が起こりますが、杆体が障害されていると電位の変化が起こらないことから確定診断ができます。暗順応の検査とは、夜盲を調べるものです。どの医療機関でも受けられるという検査ではありませんが、網膜色素変性症は厚生省の「特定疾患」に指定されており、この認定を受けるためには、欠かせない検査です。
【治療と対策】残念ながら、網膜色素変性症の決定的な治療法はまだ確立していません。光の影響に対する用心のために、特殊な遮光サングラスの装用が勧められたり、血液循環を促すために血管拡張薬と植物性のビタミンE
などが用いられています。 最近では、網膜移植など色々な治療法の研究が進められその成果が期待 されています。また、網膜色素変性症では「白内障」を合伴することが多いのですが、患者さんのなかには、視力が低下すると治療をあきらめてしまう人がいます。しかし、視力低下の原因が、合伴した白内障である場合は、白内障の治療をすれば、視力の回復を図ることができます。そのためにも定期的な診察を欠かさないようにしましょう。 |
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網膜剥離
【症状】多くは、網膜の裂孔から水が溜まってはがれ始める「網膜剥離」とは、網膜のいちばん外側の網膜色素上皮と、残り9層の神経網膜との間に水分がたまり、神経網膜が、網膜色素上皮からはがれる病気です。時間とともに、剥離部分がどんどん広がっていきます。網膜は薄い一枚の膜であり、剥離した網膜は揺れながら浮かんでいるので、目を動かすたびに剥離は進行します。剥離した部分では、物が見えなくなります。網膜が、はがれても、痛みはありません。
しかし、網膜は像を映し出す重要な役割を担っているため、網膜がはがれると、視力や視野に障害が起こってきます。網膜が、全剥離すると全く見えなくなります。そのまま放置しておくと、ほとんどの場合が失明に至ります。
網膜剥離は、事故などによる外傷や糖尿病の合併症などでも起こりますが、その多くは網膜裂孔が原因で起こります。網膜に裂孔が生じると、その孔から硝子体の水分が入り込んで、網膜がはがれてしまうからです。
このように、網膜裂孔が原因で起こる網膜剥離を「裂孔原性網膜剥離」といいます。裂孔原性網膜剥離は、日本ではおよそ年間1万人に1人の割合で起こっています。
以下、「網膜剥離」という場合は、この裂孔原性網膜剥離を指します。
【治療】網膜剥離は直ちに手術をしなければなりません。
手術までは進行を防ぐために、トイレと食事以外は目を閉じて絶対安静にしています。物を見る黄斑部に、剥離が進行すると視力が低下します。 |
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黄斑変性
中高年層に増えている加齢性黄斑変性は、物を見るのに最も大切な網膜の責斑郡に異常が起こり、ほうっておくと失明の危険もある怖い病気です。失明率では、糖尿病性や緑内障を上回つています。以前は有効な治療法がなかったのですが、最近ではレーザー治療や手術が効果をあげています。さらに
「ルティン」 という色素が、予防や改善に効果があることもわかってきました。まず早期発見に努めてください。網膜の中心部にある黄斑部は、物を見るために最も重要なところです。
「黄斑変性」とは、この黄残部に異常が生じる病気です。そのうち、加齢が原因で起こるものを「加齢性黄斑変性」といい、ここ数年、日本では、加齢性黄斑変性が 中高年者の間に急激に増えています。ほうっておくと、失明に至る危険性もある怖い病気です。
加齢性黄斑変性は、黄斑部の中心窩が萎縮変性してしまう(乾燥型)タイプ、
網膜の外側の脈絡膜から新生血管が発生し、網膜に侵入する(侵出型)タイプの2つのタイプがある。
【症状】 初期の段階では、「見ようとするものの中心部分がぼやけたり、黒ずんで見える(中心暗点)、物がゆがんで見える(変視症)」などの症状が現れます。病気が進んで、出血を繰り返すようになると、1.0以上の視力があった人が0.2〜0.1まで下がるなど、顕著な視力低下が起こります。最終的には、見たいものが思うように見えないという状態がずっと続きます。黄斑変性で完全に失明することは非常にまれで、日常生活は十分送ることができます。しかし、思うように見えないというのは、患者さんにとってかなりの苦痛といえるでしょう。
【検査】 黄斑変性の検査では、新生血管を調べることが重要です。
そのため、眼底検査のほか、ひじの静脈から造影剤を注入し、脈絡膜の血管に流入していく様子をカメラで観察する蛍光眼底造影が必要になります。この検査で、新生血管の位置や大きさが正確に把握でき、その後の治療方針も決まってきます。
最近では、「インドシアニン・グリーン」という蛍光色素を使った蛍光眼底造影が行われるようになり、以前よりも新生血管の様子がよく分かります。
【治療と予防】治療の目的は、新生血管を除去して、視力を回復させることにあります。治療法は、新生血管の位置によって変わってきます。
| 新生血管をレーザーで焼いたり、手術で取り除く |
| ● |
新生血管が中心窩から離れている場合:
新生血管をレーザーで焼く「光凝固」が、治療の方法になります。 |
| ● |
新生血管が中心窩に近い場合:
昔は根治の手だてがありませんでした。その訳は、レーザーで焼くと中心窩が損傷を受けて、さらに視力が低下する危険性が高いからです。 |
| 色素成分のルティンが有効 |
| ● |
ルティンは動植物、とりわけ緑黄色野菜に多く含まれているカロチノイド系の一種です。私たちの体内にはルティンを含めて10数種類のカロチノイド系物質が含まれています。注目されるのは、網膜黄班部に存在するのは このルティンとゼアキサン(自然界でルティンのあるところには必ず存在する色素)だけであるという点です。力ロチノイド系の物質には細胞の老化を進める活性酸素を除去する働きがあります。ルティンにも同様の働きがあります。また、最近のアメリカの研究では、黄斑変性症の人の網膜では、例外なくルティンが激減しているという事実が明らかになっています。
つまり、加齢とともに黄斑部のルティンが減ってくると、活性酸素が活発化して、黄斑部の細胞が酸化、変性してくると考えられます。とすれば、ルティンをどんどん補給すれば、黄斑変性症の改善や予防に殺立つということになります。 |
| 緑黄色野菜で予防する |
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実際、黄班変性症に対するルティンの効果を裏付ける研究結果も、アメリカでは続々と発表されています。たとえば、ハーバード大学での研究では、ルティンを摂取していた人は摂取していなかった人よりも、黄斑変性症にかかる率が、43%も低かったと報告されています。ルティンは、植物のうち、特にケールにたくさん含まれています。また、ホウレンソウやブロッコリーにも比較的多く含まれます。これら緑黄色野菜を積極的に食べると、黄斑変性症はもちろん、白内障の予防もおおいに期待できます。また、アメリカで開発されルティンの栄養補助食品も販売されているので、それを利用してもよいでしょう。 |
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網膜裂孔
網膜剥離の多くは、網膜に孔があく網膜裂孔から起こります。網膜がはがれる前には、飛蚊症などのサインが現れることが多いので、見逃さずに、早めに受診することが大切です。
【網膜裂孔】眼球の内側にある「網膜」は、厚さ約0.2mmという薄い神経膜で、外から入ってきた光を映像として感じる働きをします。カメラでいえばフィルムに相当し、ここで焼きついた映像が
視神経 を経て脳へと伝わります。網膜は10層から成り、いちばん外側の層を「網膜色素上皮」、残りの9層を「神経網膜(感覚網膜)」といいます。
そして、この網膜を内側から支えているのが「硝子体」です。眼球の大部分を占める硝子体は、水分を含んだ無色透明なゼリー状のたんばく質(コラーゲン繊維)で出来ており、眼球の形を保つ役割をもちます。ところが、老化や強度の近視などによって、この硝子体が縮んでしまうことがあります。この時、硝子体を包む網膜が一緒に引っ張られて裂けてしまい、かぎ裂き状の孔があくことがあります(裂孔)。あるいは、栄養障害によって網膜そのものが萎縮し、小さな孔があくこともあります(円孔)。このように、網膜が硝子体に引っ張られて裂けたり、網膜が萎縮して孔があいたりしたものを、「網膜裂孔」といいます。 |
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増殖型糖尿病性網膜症
増殖型糖尿病性網膜症は、別名を悪性網膜症と言い、放置すると多くは2〜6年で失明します。これは、網膜上や視神経乳頭上に新生血管が生えて
始まります。新生血管は、1本でも出現すると急速に数が増えて行きます。
新生血管は弱いので血液中のタンパクやフィブリンが多量に漏れ出て、新生血管の周りに繊維組織を作ります。この繊維組織が網膜と硝子体を固く結びつけます。糖尿病性網膜症があると硝子体がしばしば変性して小さくなり、眼底から浮き上がります。
これを後部硝子体剥離と言います。繊維組織が作られてから硝子体剥離が起こると網膜が引っ張り上げられて網膜剥離を起こしたり、網膜の血管が引き裂かれて大出血を起こしたりします。このようになると見えなくなります。 |
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