肺がん死 男女とも増加  厚生労働省調査

平成14年3/28 朝日新聞
死因別死亡率ワースト

 がんによる死亡が女性は減り続け、男性も25年ぶりに減少に転じる中で、肺がんによる死亡が男女ともに増えていることが27日、厚生労働省が発表した2000年の「都道府県別年齢調整死亡率」でわかった。全国平均の死亡率は前回の95年時点より下がり、西日本で低く東日本で高い傾向といわれた死亡率の地域格差も縮まっている。
 年齢調整死亡率は年間の人口10万人当たりの死亡者数で、年齢構成のばらつきを調整して算出。国勢調査にもとづいて5年ごとに発表している。
 2000年の死亡率は、全国平均で男性634.2人(前回719.6人)、
                女性323.9人(同384.7人)で、
男性が女性のほぼ倍だった。ともに前回調査時より下がった。
 がん死亡率は、男性が前回より下がり、75年調査(198・9人)以来、減少に転じた。がんのうち、
肺がんによる死亡は男性46.3人(75年は28.1人)、
         女性12.3人(同8.3人)で男女ともに増えた。
男性では食道がん、大腸がん、肝がん、女性では大腸がん、すい臓がん、乳がんも増加傾向という。
 自殺は男性30.7人(75年は24.1人)、
    女性10.7人(同15.6人)で、女性で減少したが男性は増加。
男性では、秋田(47.2人)、宮崎(42.9人)、沖縄(42.4人)が全国平均を大きく上回っている。

死因別の年齢調整死亡率
(人口10万人当たり、単位は人)
   

2000年

1975年

が ん

男性

214.0

198.9
 

女性

103.5

121.1

心疾患

男性

85.8

150.0
 

女性

48.5

106.3

脳血管疾患

男性

74.2

265.0
 

女性

45.7

183.0

自 殺

男性

30.7

24.1
 

女性

10.7

15.6
    
     

年齢調整死亡率の上位と下位

高 い 順

男 性

女 性
1-青森 755.9 大阪 347.8
2-秋田 693.0 青森 346.5
3-大阪 683.8 栃木 343.2
4-和歌山 680.8 愛知 337.5
5-佐賀 673.1 徳島 337.2

 

低 い 順

男性

女性
1-長野 579.5 島根 286.9
2-福井 589.0 沖縄 288.0
3-岐阜 589.7 長野 294.1
4-熊本 591.1 福井 295.6
5-神奈川 602.1 新潟 299.6
 

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タバコ+酒=がん悪化
            厚生労働省 死亡リスク変動確認

 読売新聞より

 たばこを吸う男性は、がんの種類に関係なく、酒を飲むほどがんで死亡する危険度(死亡リスク)が高くなり、
 日本酒に換算して
「毎日1合程度」飲む人は「時々」飲む人の約二倍に達することが、厚生労働省研究班の2万人追跡調査で明らかになった。
飲酒が直接原因と考えられていない種類のがんでも、たばことの組み合わせで相乗的にがんを悪化させることが確認されたのは、
 世界で初めて
成果は、国際がん研究機関の専門誌に近く掲載される。


 調査は、40〜59歳の男性約2万人を対象に、飲酒や喫煙などの生活習慣を尋ねるアンケートを行い、各自の健康状態を1990年から10年間にわたって観察した。食道や肝臓にできるがんでは、学説通り、喫煙とは無関係に飲酒量が多くなると死亡リスクが高まることが確かめられた。
 一方、飲酒が直接原因と考えられていなかった種類のがんを対象に、飲酒量、喫煙の有無と死亡率との関係を調べたところ、喫煙者では、飲酒量に比例して死亡リスクも上昇。
月に1〜3日ほどという「時々飲む」人を基準にすると、
毎日1合程度飲む人の死亡リスクは2.1倍
飲酒量が毎日2合、4合と増えると、
死亡リスクは2.7倍、3.6倍に上昇した。非喫煙者の場合は、飲酒量が増えても死亡リスクの大きな変動は見られなかった。

 国立がんセンターの津金昌一郎・臨床疫学研究部長は「酒場での喫煙も要注意。体がアルコールを分解する時に、たばこの煙に含まれる発がん物質も活性化している可能性がある」と話している。


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