寝たきりにならない為に・・・・
     
千葉市医師会発行紙 「すこやか千葉」より
キメ手は・・・
肥満・飲酒・喫煙・ストレス(脳血管障害の予防)
趣味を持ち、歯を大切にする(痴呆の予防) 
骨を丈夫に、転ばぬように(骨粗鬆症)
キメ手は、
  何よりも病気にならぬ心がけ
  調和のとれた食事と運動、
  ストレス解消 
 年齢を重ねても、いつまでも心身ともに健康で他人の世話にならず、自立した生活を送りたいというのは、万人の願いではないでしようか。昨年より介護保険制度がスタートし、千葉市医師会も、医学的見地から運営に協力してきました。
 介護が必要な状態(要介護状態)となる原因の病気に、しばしば見られるものとして、脳血管障害(脳卒中)、
       老人性痴呆症
    そして骨粗鬆症により引き起こされる骨折があります。
 今回の特集では、これらの病気を予防するためにはどのようにしたらよいのか、専門の先生にお聞きしました。
               (広報担当理事 神野弥生)

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  肥満、飲酒、喫煙、ストレスに注意!!
             (脳血管障害の予防)

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 脳血管障害とは、脳の動脈が詰まったり(脳梗塞)、
              破れたり(脳内出血・くも膜下出血)して四肢の麻痺やことばの障害などをきたすものをいいます。このなかで、くも膜下出血は、脳の動脈の一部にもともと弱い部分があって(脳動瘤)、その部分が破れて出血して起こるものです。
 したがって、若年者にも起こり得る病気で、現在は脳ドックなどのMRAという優れた検査によって、脳動脈瘤を破れる前に早く見つけることが、予防の一番よい方法です。他の脳梗塞や脳内出血は、脳の動脈硬化が原因となって起こるので、脳の動脈硬化を防ぐことが、脳血管障害の予防になるわけです。

 動脈硬化の原因となるものを「動脈硬化の危険因子」といいます。動脈硬化の危険因子としては、高血圧症・糖尿病・高脂血症・肥満・飲酒・喫煙・ストレスなどが知られています。
 この中で、特に高血圧症・糖尿病・高脂血症の3つは重要で、3大危険因子といわれています。この危険因子を、1つあるいはそれ以上有している人が、脳血管障害になりやすいわけです。したがって、こうした危険因子を治療、コントロールすることが、脳血管障害を予防することになります。
 バランスのよい食事を心がけ、塩分・カロリー・コレステロールの多い食品などを控え目に摂取することにより、高血圧症・糖尿病・高脂血症のコントロールができます。

 1日1万歩を目安に早足で歩くことも、これらの病気のコントロールには効果があります。天候などの事情で歩けない日もありますが、少なくとも、週に4日以上は歩くように頑張りましょう。
 食事や運動療法でコントロールできない場合は、かかりつけ医で薬による治療を受けることが必要です。
 特にこれらの3大危険因子のない人も、
       過食で肥満にならないようにし、
          アルコールの飲み過ぎや喫煙を避けましょう。
そのほか、趣味などでストレスをうまく発散することも大切です。
 このように、日常生活上での努力および薬物療法で、脳血管障害は必ず予防することができます。

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趣味を持ち、歯を大切にする

痴呆の予防

 痴呆症は、脳血管性痴呆とアルツハイマー型老年痴呆の2つに分けられます。

 脳血管性痴呆とは、主として多発性脳梗塞という小さな脳梗塞を繰り返した結果として出現する痴呆です。これは別記の「脳血管障害の予防」にくわしく述べてありますが、高血圧など脳動脈硬化をきたす原因をしっかりコントロールしておけば、完全に予防できる痴呆です。
 もう1つが、アルツハイマー型老年痴呆です。これは、今のところ原因が不明ですが、脳内において記憶・学習にもっとも重要な役割を果たしているアセチルコリンという物質の働きが低下していることが指摘されています。
 今のところ、残念ながら治療して完全に治すことはできません。したがって、予防できるとすれば何とか予防したい病気です。
 アルツハイマー型老年痴呆にも、いくつかの危険因子が指摘されています。その1つは「意識障害を伴う頭部外傷の既往」です。多くは交通事故などが原因と思われますが、頭部外傷の既往者にアルツハイマー型老年痴呆が多いといわれています。頭部外傷を避けることは、脳の保護という立場からも当然ながら大切なことです。
 また、無趣味な人に多いともいわれています。自分の興味を集中できるような趣味を持つことは、脳細胞を活性化させる効果があると思われます。したがって、老年になる以前の若い頃から趣味を持ち、それを続けることが大切です。
 あまり運動をしない人も痴呆になりやすい・・という報告もあります。老年になっても続けられるスポーツを若い頃から趣味とすること、今までスポーツをしたことのない人は、ある程度年齢がいってからでもできるウォーキングもいいと思われます。
 「歯がない」ことも、危険因子として指摘されています。
これは、もともと歯が悪くなりやすい体質もあると思いますが 〈これも危険因子かもしれませんが……)、若い頃から歯を大事にしたいものです。その他アルコール・薬物・ストレス・ライフスタイルなどが、アルツハイマー型老年痴呆の原因として指摘されています。それぞれが、アルツハイマー型老年痴呆の1つの要因かも知れません。
 上記のことを心がけた生活態度で、脳細胞を刺激して脳の老化を遅くし、アルツハイマー型老年痴呆を予防しましょう。         

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骨を丈夫に、転ばぬように

骨粗鬆症

 みなさんは「骨粗鬆症」ということばをきいたことがあると思います。最近では、特に脳血管障害とならび、寝たきりの原因となる代表的な病気として、介護保険の普及とともにふたたび注目されてきています。
 骨粗顆症になり、骨がもろくなると、ちょっと転んだだけで骨が折れてしまいます。折れた部分によって、たとえば背骨をつぶした場合は、長期間の安静を余儀なくされ、そのための体力低下によって、寝たきりとなってしまう場合があります。
 また、大腿骨のつけ根を折った場合は、多くが大きな手術を受けることになります。その後のリハビリテーションのぐあいによっては、寝たきりになることもあり、さらに手術を受けないでそのままにしておけば、ほとんどの人が寝たきりとなってしまいます。また手首の骨を折ると、その後の日常生活がたいへん不便になってしまいます。
 そのようなわけで、寝たきりにならない、すなわち介護保険のお世話にならないために大切なことは、1に骨を丈夫にすること、
        2に転ばないようにすることです。
 病院で治療をする場合を除いて、日常生活で骨を強くする方法は、いうまでもなく 1・カルシウムの豊富な食物を摂ること 
2・よく日光にあたること 
3・骨に適当な負担をかけるために運動をすること
が重要です。
 また自分の骨の強さを知るために、骨密度を測定することのできる医療機関で検査を受けてみるのもいいことです。
 次に転ばないために大切なことは、筋力を低下させないように、また関節がいつもなめらかに動くように体操することを習慣づけたり、服装や履きものに注意をして、不安定にならないようにすること。
 また、もしも脳や神経など体の不安定になる病気にかかっていたならば、きちんと処方された薬を服用する。逆に、睡眠薬やある種のアレルギーの薬などふらつきの原因になる薬を服用している時は、なるべく歩行しない。また転びやすい人は、杖を使ったりすることがいいと思います。
 とにかく骨の弱い人が転んだ場合、寝たきりになってしまう可能性が大だということを常に頭に入れておくことが大事です。 
        

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