スギ花粉、激減成功  朝日新聞 

幹に薬注入、雄花96%消滅

 東京都の林業試験場が、スギ花粉を飛ばす雄花のつき具合を96%減らす実験に幼木で成功した。
一定濃度の植物成長調整削「マレイン酸」を幹に注入する方法で、全国に先駆けた技術開発という。
花粉症患者は全国で約1300万人いるともされるが、
都は成木での実験を進め、早ければ 来夏 から実用化する考えだ。


 高さ約1mで実験、観察しやすい3年生の木を使った。通常、幼木には雄花がつかないため植物ホルモンを与えて強制的に雄花がつくようにした上で、ジャガイモなどの発芽抑止に使われているマレイン酸の水溶液を注入した。
 その結果、水溶液の濃度0.05%で雄花が96%減った
担当者は「濃度が高すぎると芽が枯れ、低いと雄花の減りが悪い。0.05%が一番効果がある」と説明する。
 同試験場によると、スギ花粉を減らす実験はこれまでも国や民間の研究所で行われ、
マレイン酸を葉に吹き付けたり、
別の薬品を幹に注入したりしていた。
これらの取り組みを参考に、マレイン酸を幹に入れたところ、大きな効果があった。
 マレイン酸は市販されており、水溶液にすると1リットル8円と安価だ。
直接幹に注入するために生態系への影響も少ないとされ、都は「実用性が高い」と期待している。

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