検査員のためのページ

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 | 近視の検査 | 遠視の検査 | 乱視・検査 | 装用テスト | 検査の注意点 |
 | 遠近両用の検査ポイント | 遠近両用レンズ選択時のポイント | 遠近両用加工時のポイント | 近・近、中近レンズについて |

はじめに・・・
 患者さんは 貴方を頼って来院しています。
見えない・・疲れる・・眼が痛い・・だぶって見える・・
患者さんの立場になり 困っている方々を助けてあげてください。
その際、インフォームド・コンセントも心掛けて下さい。
 その為に 光学、眼科生理、両眼視機能、レンズの種類・性能、などの勉強をしてください。患者さんの主訴をよく伺って 
        瞬時に どんな検査が必要で 
            どんな矯正をして 
            どんな処置・処方をするかの目安を付けます。
 最終的には、担当医師に伺って決定します。

注意点
 最近はオートレフの性能が良くなって便利ですが あくまでも「目安」としてください。検査結果が過矯正に出たり 乱視が逆軸に出る事はタビタビあります。真っ新な状態から 患者さんの自覚で度数を捜す・・という気持ちで検査を進めます。疑問や不安があれば検影法も用います。
近視・検査のポイント 初めての人へは

 きちんと雲霧法で検査し 近視・乱視とも完全矯正値の半分を目安とする。
    しかし 遠視は 出来るだけ 完全矯正値とすること。

 運転用の場合は 免許更新に両眼0.7以上必要ですが 夜間は虹彩の絞り効果が無くなりますので 若干視力低下します。両眼視力を0.8〜0.9は確保した方がよろしいでしょう。
近視眼の場合
 
弱くする度数=S-1.00前後の近視は-0.25下げる。
        S-2.00前後の近視は-0.50〜-0.75下げる。
        S-3.00前後の近視は-1.00下げる。
        S-4.00以上の近視は 半分まで弱める。を原則とします。  

そして、左右の度数差はなるべくS-0.75以下にします。
又、不同視眼でない人は、左右同度だけ減じるようにし、減らし方は度の強い眼を基準に行います。
その後視力を確認し、両眼のバランスをとり、装用感を聞き決定します。
(例1) 完全矯正 R S-3.00D
         L S-2.50Dの場合は、
   右眼S-1.25減らして      【決定度】 R:S-1.75Dに   
   左右同じだけ減らす            L:S-1.25D とします。

不同視眼の場合

完全矯正値を検出した後、不同視眼の弱度の眼を基準に、上記の近視度数調整の目安を参考に決め、
 強度の方は弱度よりS士0.75D〜S士1.00Dの差を限度とします。
  ただし、左右差がS士3.00以上不同視眼の場合は、弱度の眼を基準にし、両眼の屈折度の差の半分を強度の眼に与えます。このような目安で行ない異和感のある場合は、強度の度数を弱くして両眼の度数差を少なくします。
  必ず最後に、片眼各々の視力の確認と両眼視力の確認及び装用感を充分チェックします。眼鏡の2度目の取り替えは、遅くとも半年後に変えるようにして、早い時期に両眼視の機会を与えることです。 
 (例1) 完全矯正 
    R:S-1.25D
    L:S-3.50D
 1/右眼の弱度眼を基準にして、原則表から、S-0.50D減らして R:S-0.75Dにします。
 2/強度眼は弱度よりS-1.00Dの差を限度とし          L:S-1.75Dにします。
 3/やや見づらいということであれば   R:S-1.00にします。
 4/左眼は、その差-1.00Dとし      L:S-2.00とします。
 5/視力的には問題が無いが、異和感があるということであれば 左眼をS-0.25D減らします。
                  
【決定】  R:S-1.00
                        L:S-1.75           

 (例2) 完全矯正 R:S-0.50
          L:S-4.00
 1/右眼の弱度眼を基準にして、表から S-0.25D減らして    R:S-0.25Dにします。
 2/左眼の強度眼は、左右差-3.50Dの半分S-1.75Dの差にします。 L:S-2.00Dです。
 3/視力的に問題が無く、異和感があれば、左眼をS-0.25又はS-0.5D 弱くして
                                L:S-1.75にします。
            
【決定】  R:S-0.25
                  L:S-1.75 となります。

 
今まで不同視眼鏡を装用している人
今までに不同視眼鏡を装用している人は、弱度の眼を基準にし、強度眼は異和感が起きない限界の度数にて調整します。一般的に再来で上げる度数は、S-0.75〜S-1.00D位にしておきます。

 (例3)例1で作成したR:S-1.00D
             L:S-1.75D を6ケ月装用し完全に馴れたので再検眼をした。
    完全矯正は  R:S-1.50D
           L:S-3.75D と変化した。
 1/弱度の右眼を完全矯正よりS-0.25D減らした S-1.25Dにします。
 2/強度の左眼を今までよりS-1.00D上げて S-2.75Dにします。
 3/視力、装用感に問題がないので    
               
【決定】  R:S-1.25D
                    L:S-2.75D で決定します。

 (例4) さらに半年、完全矯正は変化せずに左眼がやや見づらいという事で来院された。
 1/弱度の右眼を完全矯正して R:S-1.50Dとします。
 2/強度の左眼も完全矯正して L:S-3.75Dとします
 3/視力、両眼バランス、装用感が良いという事で決定します。
                
【決定】 R:S-1.50D
                     L:S-3.75D
 4/異和感があれば、両眼ともS-0.25D減らすか、左眼のみ減らしてみる。

※ ※※※この例のように不同視眼は、出来るだけ早いうちに取り替えて、
              完全矯正眼鏡を装用ようにする事が大切です。※※※※
  
 
不同視眼の近用度数決定方法
不同視眼の近用度数決定方法は、まず遠用完全矯正した後 右左別々に近用加入度数を求める。
その後、両眼を開放し装用感を確認する。そのままの状態で問題が無ければその度数で決定してよいが、異和感があれば弱度眼はそのままにして、強い度の方を調整し左右の差を縮めていくようにする。その場合は、強い方の眼がたとえ過矯正になったとしても、装用感の楽な方を求めるべきである。但し、累進多焦点レンズ等の場合は左右差0.50D以上の加入度の開きがあると、近用視野などに問題が起きるので 注意する事。

 (例5)  遠用完全矯正       加入度
      R:S-2.00D       S+1.50D   (R:S-0.50D)
      L:S-4.50D       S+1.50D   (L:S-3.00D)
 1/異和感があるので、右眼を基準にして左眼を調整する。
       R:S-0.50D (加入度 S+1.50)
       L:S-2.00D (加入度 S+2.50)
 2/異和感が無いので決定。(但し、左右別々に見ると近点が違うので充分説明すること。)

 
練習問題 
      完全窺正  R S-1.75D
            L S-0.75Dの場合は、
       右眼S-0.50減らして    R:S-1.25Dに
   左右同度だけ減らして        L:S-0.25Dに      
【決定】R:S-1.25D
   ※左右差はS-0.75D以下に納める為 左眼をL:S-0.50Dにする。     L:S-0.50D
 左右の視力は、やや左眼がベターと思われますが、装用感の関係上バランスを取りました。
 ここで、問題がなければ、左眼をS-0.25にしても問題ありません。(利き目を優先させること)

 以上原則を記しました。 しかし人間の体や視力は これで割り切れるものではありません。
仕事内容や使う環境、患者さんの性格まで考慮して検査し、快適なメガネを作って上げてください。

再来者の方へは
若年者は 両眼1.0〜1.2を確保してください。
 (装用テストで気分が悪い・・・と訴えた患者さんには 適宜下げていきます。)

 中高年者は 老眼が出てきて あまり遠くにピントを合わせると近用が辛くなります。よく説明してあげて 近用眼鏡を別に作るか 遠近両用にするかアドバイスしましょう。

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遠視・検査のポイント  幼年者は 調節が大きく難しい検査になります。担当医師と母親・父親(付き添い)と連携をとって ゲーム感覚で子供と接します。飽きやすいので 素早い検査 が必要です。
強度乱視の場合もありますので 見落とさないようにします。
 中高年者は 正視の場合 30代から遠視になります。 雲霧法から レッドグリーンテスト(男性は赤緑色弱に注意して)のを使いながら検査します。調節力を必ず測定し 必要であれば30代から遠近両用眼鏡を勧めます。遠用は限りなく完全矯正にします。
乱視・検査のポイント

 手持ちクロストシリンダーで検査します。

流れは 球面を-0.50過矯正にして 乱視度数→乱視軸→乱視度数 の順で検査します。放射線視力表で再確認し視力表でも再確認してください。

 度数決定は、近視の初装と同じで 装用は完全矯正値の半分からスタートします。装用テストをしながら度数を上げて行きます。直乱視は出来るだけ 完全矯正まで持っていきます。
 目安は-1.00D乱視は-0.50程度 -2.00D乱視は-1.00〜-1.50程度 -3.00D乱視は-1.50〜-2.25程度を目標にします。

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 弱度乱視の場合は -0.25を上げ下げするだけで 視力が大きく変わります。神経質な患者さんはカットしますが 良く見たい・・と訴える患者さんには乱視矯正をします。
遠近両用
   検査ポイント
 1-遠用完全矯正値をきちんと取ります。
 2-調節力を調べ、目的用途・目的距離・目的作業を確認します。
 3-40代は必要加入度の2/3を50代は必要加入度の4/5を入れて装用試験
   (近視の方には 遠用度は完全矯正値に出来るだけ近づけて、
    遠視の方には 遠用度は心持ち弱めにします。)
 4-累進レンズは 像のゆれ、湾曲、足元のボケを確認し 近用視力の確認
 
遠近両用
レンズ選択時のポイント

 目的に合わせた累進の長さを選択します。累進帯の13mmなどは回旋が楽になりますが 揺れが目立ってきます。各社とも随分改良されて 大きな不可はありません。

 これは良いとか これは使えないなどのご意見がございましたら ご連絡下さいませ。
個人的には(セイコー)が好きですが・・・       
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 遠近両用
加工時のポイント
 フレーム選択後、遠用アイポイントをプロットし 
         近用アイポイントはミラー法にて決定します。
(顎を出し気味に見る方・斜め気味に見る方など特徴を観察します。鼻骨もまっすぐではないし、PDも左右同じではありません。)
 一般的にはプロットしたポイントより 0.5mm外目に、そして0.5mm下目に合わせて枠入れします。(外側&下側と覚えてください) 
近・近または中近レンズについて パソコンや近業作業の多い方には 近・近や中近レンズが有効です。
 使用目的を よく伺って下さい。
 装用テスト(10分〜20分程度)をして 患者さんの確認をとることが、とても大事です。
 患者さんへは 今は、どんな状態で、どのような処置をして、どれが必要かを 良く説明します。

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インフォームド・コンセントとは
informed consent「説明を受けたうえでの合意」
 患者さんには、医師の十分な説明を受けたうえで、納得し合意して治療を受ける権利がある・・ということです。治療法がいくつかある場合には、どのような治療を選ぶかは、患者さんの病状だけでなく患者さんが生活や人生の中で何を優先するかによって、又、患者さんの考え方によっても異なります。
 患者さん個人個人が納得をして治療を選ぶことが大切になってきています。
  まさに、治療法の選択権は 患者さんにある・・・のです。

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