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 シニア医療情報

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2007/9 更新
 
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シニア向け情報  
肝臓とお酒・・・  
 
 





 
9 肝臓とお酒  
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(1)肝臓は、約1〜1.5kgの 重さで、右の肺の下、肋骨(あばら骨)にガードされる位置にあります。
普通の状態では、肝臓を触れることがありませんが、急性肝炎や慢性肝炎の状態では 肝腫大となり、そのあばら骨の下縁から肝臓を触れるようになります。
 肝臓の働きは「巨大な化学工場」とも云われ、栄養素の生産、貯蔵、 集配、再処理や汚物処理などの機能を集めています。もし、現在の科学で、 これらの機能を果たすためには、関東平野ぐらいの大きさの化学工場が必要となります。

(2)お酒についてお酒の主成分は、エチルアルコールです。 このエチルアルコールが、脳の神経細胞に直接作用(麻酔薬の働きをして神経細胞の情報伝達の 働きをブロックし、部分的に麻酔させた状態)した結果が、「酔い」なのです。

(3)お酒を飲むと血液の アルコールの血中濃度が上がります。すると、脳の方は、先程述べた、「酔い」状態になり、 お酒を飲むほどに、気分は高揚しますが、一方、肝臓は、 他の大事な作業をストップしてまで、無毒化するための、処理を延々と行うのです。
 では、肝臓がアルコールを処理(無毒化)できる能力は?どれくらいでしょうか?

答えは・・・空腹時で、1時間、体重1kgあたりアルコール100mgです。

体重60kgの人では、1時間でアルコール6g処理できます。
ビール・大1本のアルコール量は大体 20〜25gなので、肝臓は4時間の仕事が必要です。
これは肝臓の負担になります。

常習飲酒家と言われる人は、1日3合以上で5年
大酒家と区別される人は、1日5合以上で10年の人を云います。
上記の、肝臓の解毒作用を考えば、その肝臓への負担は膨大なものです。 やがて、肝臓が弱ります。そして肝臓が、悲鳴を上げます。 その状態が重症のアルコール性肝炎であり、アルコール性肝硬変症(時に黄疸、肝性脳症、 腹水を伴うことあり)です。そういう状態は生命の危機です。

 女性の場合は どうでしょうか?「キッチンドリンカー」という言葉があります。深夜、女性が、台所でお酒を飲む状態ですが、男性に比べて、女性のほうがアルコール感受性が 高いと云われ、男性の半分の年月で、肝硬変に移行すると云われていますので、 注意をしてください。

では最後に飲み方の注意です。
1.自分の適量を知り、それを守る。
2.食べながら飲む。
3.よく話し、笑い、楽しく飲む。
4.人のペースに乗らない
5.酒休2日制を厳守。
     以上を守って、肝臓を大事にしてください。

   
 

 

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